株式投資でインフレ対策をしよう

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株式投資のイメージは「攻め」のイメージかもしれません。
しかし、株式投資は守りの投資としても考えることができます。
株式投資をするメリットとして、インフレ対策という側面があります。
インフレは物価が急激に上昇することにともない、お金の価値が急激に下がってしまうことを言います。

例えば、100円で購入できたパンが、インフレが起こると、1000円でないと買えなくなることがあります。
この時、パンの価格が10倍に上がっただけでなく、お金の価値が10分の1に下がってしまったと言えます。
仮に、100円で購入できたパンの価格が、1万円になるようなインフレが起こるとします。この時、お金の価値は100分の1になってしまっています。

仮に1億円の預金があったとしても、100分の1なら100万円の価値しかありません。普通は1億円の預金があれば、お金に困ることなく人生を終えられるものですが、インフレが起これば少額の預金しかない状態になってしまいます。

このようなときに、資産を株に投資していると、資産が減らずに済むと言われています。インフレが進むときは、物を売っている企業の業績も上がり、企業の価値も上がっています。

そのため、株価がインフレに比例して高くなります。
単純に言えば、インフレにより物価が100倍になれば、株価も100倍になるというわけです。
1億円の資産を株に投資していれば、資産は100億円になっているはずです。例え物価が100倍になっても、十分な資産を持ったまま人生を終えることができるでしょう。

このように株式投資をしていれば、インフレ対策になります。
現在はデフレ経済が続いていて、インフレが起こるとは想像しにくいかもしれません。
しかし経済的にはデフレが続いている現状のほうが特別な状態で、インフレは時々起こる現象だと考えられています。

今からインフレ対策として、株式投資を始める選択肢もありますし、インフレ傾向を感じた時、資産の一部を株に投資する選択肢もあります。

株式投資に限らず、資産を運用する時は、一つの投資先に集中しないほうがリスクを分散できて安全だと考えられています。

定期預金など資産のほとんどを預金に回している人は、インフレ対策がまるでできていないリスクの高い状態と言えます。土地や金などのインフレに強いと言われている投資先よりも、さらにインフレに強い投資先と言われている、株式投資という選択肢も知っておくといいでしょう。